ぽるの村/なら よつね
その村の名前は「ポルノ村」と言った。
ご存知のように、その国のカーストは強力で村単位に職業が決まっていた。「ポルノ村」出身者はすべてボルノ女優になるのだった。言うまでもなく「八百屋村」からは八百屋の親父が、「バスの運転手村」からはバスの運転手が「へのこ村」からはへのこがたくさん生まれていたようにである。
説明するまででもないだろうが、それらの職業は都に行ったときになる職業で、「へのこ村」では全員が「へのこ」をしているわけではない。考えてみたまえ、皆「へのこ」だったらどうやって「おしゃまんべ」できると言うのだ!その辺は常識で考えてほしい。
と言うわけで当然にも「ポルノ村」の者は全てポルノの女優になるのである。「ポルノ村」は女だけの村で、熟れて月が満ちると城壁の外に伸びている道を都へ旅立って行くのであった。
そして、二年ほどするとかわいい女の子を片手に抱いて戻ってくるのである。その足で女たちは村の珍守の社にすむ長婆(おさばぁ)に挨拶に行き、なにやら話をしては、子供を預けてまた都に行くものもいれば、そのまま村に残るものもいた。
そういう村だから子供のころから遊びといえば「ポルノ」ごっこであり、体育館では「未亡人 下宿でいんぐりもんぐり」砂場では「砂のお城 濡れて建つ」などをして遊んでいた。もちろん図画工作が「前張り」作りだったのは言うまでもない。
それだけに、キキが「私はケーキ屋さんになるの」といったときの村人の驚きは尋常ではなかった。
キキは母親が東てる美という明るくて(私が大好きだった)女優の娘で、手を使わずに服を脱げるのはキキだけだったし、胸にバナナを挟んで皮をむけるのもキキだけだった。だから村人が将来を楽しみにしていた逸材だっただけになぜケーキ屋?
「私は、ケーキが好きだからケーキ屋さんになるの」
キキは屈託なく答えるのだ。村人はどうして良いかわからなかった。
カーストとは言えそれは強制されているわけではなかった。自然と「へのこ村」のものはへのこになり「チロリン村」のものはチロリンになるだけのことであった。だから、「ポルノ村」のものはポルノ女優になるのは自然なだけであってケーキ屋になって悪いわけではなかった。だが、しかしである・・
月が満ちキキは洋々として都に向かっていった。「おいしいケーキお土産に持ってくるからね。まかしてね」キキはスキップしながら都に向かった。
それから二年。
キキは戻ってきた。片手に子供を抱いて、パンツの見えそうなミニスカートに、何を隠したいのか判らないような小さな胸当てをしてキキは戻ってきた子供を抱いた腕に手錠と縄の跡がくっきり付いていた。(谷ナオミ?!)キキは子供を長婆に渡すと「撮影があるから」と言ってまた都に戻っていった。そのとき涙がポロリと長婆の手に落ちたらしいが真偽のほどは判らない
キキの出演した「ケーキ屋ケンちゃん」は今では伝説の作品となっている。キキは都にいってすぐにケンちゃんに出会ったのか、それともケーキ屋で働いてからケンちゃんと知り合ったのか・・・そのあたりのことは誰も知らない。
私はこの哀しい話を書き終えた時、字数も少しオーバーしていたことに気づいたのであった。ごめんなさい。
3D文章ゼミ
ご存知のように、その国のカーストは強力で村単位に職業が決まっていた。「ポルノ村」出身者はすべてボルノ女優になるのだった。言うまでもなく「八百屋村」からは八百屋の親父が、「バスの運転手村」からはバスの運転手が「へのこ村」からはへのこがたくさん生まれていたようにである。
説明するまででもないだろうが、それらの職業は都に行ったときになる職業で、「へのこ村」では全員が「へのこ」をしているわけではない。考えてみたまえ、皆「へのこ」だったらどうやって「おしゃまんべ」できると言うのだ!その辺は常識で考えてほしい。
と言うわけで当然にも「ポルノ村」の者は全てポルノの女優になるのである。「ポルノ村」は女だけの村で、熟れて月が満ちると城壁の外に伸びている道を都へ旅立って行くのであった。
そして、二年ほどするとかわいい女の子を片手に抱いて戻ってくるのである。その足で女たちは村の珍守の社にすむ長婆(おさばぁ)に挨拶に行き、なにやら話をしては、子供を預けてまた都に行くものもいれば、そのまま村に残るものもいた。
そういう村だから子供のころから遊びといえば「ポルノ」ごっこであり、体育館では「未亡人 下宿でいんぐりもんぐり」砂場では「砂のお城 濡れて建つ」などをして遊んでいた。もちろん図画工作が「前張り」作りだったのは言うまでもない。
それだけに、キキが「私はケーキ屋さんになるの」といったときの村人の驚きは尋常ではなかった。
キキは母親が東てる美という明るくて(私が大好きだった)女優の娘で、手を使わずに服を脱げるのはキキだけだったし、胸にバナナを挟んで皮をむけるのもキキだけだった。だから村人が将来を楽しみにしていた逸材だっただけになぜケーキ屋?
「私は、ケーキが好きだからケーキ屋さんになるの」
キキは屈託なく答えるのだ。村人はどうして良いかわからなかった。
カーストとは言えそれは強制されているわけではなかった。自然と「へのこ村」のものはへのこになり「チロリン村」のものはチロリンになるだけのことであった。だから、「ポルノ村」のものはポルノ女優になるのは自然なだけであってケーキ屋になって悪いわけではなかった。だが、しかしである・・
月が満ちキキは洋々として都に向かっていった。「おいしいケーキお土産に持ってくるからね。まかしてね」キキはスキップしながら都に向かった。
それから二年。
キキは戻ってきた。片手に子供を抱いて、パンツの見えそうなミニスカートに、何を隠したいのか判らないような小さな胸当てをしてキキは戻ってきた子供を抱いた腕に手錠と縄の跡がくっきり付いていた。(谷ナオミ?!)キキは子供を長婆に渡すと「撮影があるから」と言ってまた都に戻っていった。そのとき涙がポロリと長婆の手に落ちたらしいが真偽のほどは判らない
キキの出演した「ケーキ屋ケンちゃん」は今では伝説の作品となっている。キキは都にいってすぐにケンちゃんに出会ったのか、それともケーキ屋で働いてからケンちゃんと知り合ったのか・・・そのあたりのことは誰も知らない。
私はこの哀しい話を書き終えた時、字数も少しオーバーしていたことに気づいたのであった。ごめんなさい。
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